2019年5月2日木曜日

令和 慶祝カラーは 梅 菫 桜




[色  名](左から)

梅(うめ)系統色名 モデレート・パープリッシュ・ピンク/マンセル値 3.4RP7.4/6.8PANTONE  14-2710 TPG
菫(すみれ)系統色名 ダーク・パープル/マンセル値 7.1P2.9/3PANTONE  19-3714 TPG
桜(さくら)系統色名 ペール・パープリッシュ・ピンク/マンセル値 2.8RP8.8/2.7PANTONE  11-2511 TPG
※系統色名=色相、トーンなどにより系統的に分類した色名。マンセル値=マンセル・カラーシステムによる色の数値表現。マンセル・カラーシステムは、色を数値的に表すための表色系のひとつで、色を色相・明度・彩度の3つの属性で表現しています。



どれも日本の春をイメージする色ですね。

華やかながらも落ち着いた雰囲気だと思います。



JAFCA は、

JAPAN FASHION COLOR ASSOCIATION、

日本流行色協会

一般社団法人です。



「令和 慶祝カラー/一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」



いち早く、『今年のトレンド』となる色を発表している団体です。

時間を振り返って「この色が流行していた」という、結果ではなく、未来を予測しているのがポイント。

ある意味では、『この色が合いますよ』という提案に近いのではないかなと、感じています。



自分が好きな色の服を探しても、まったく見かけないことって、あります。
売り場に陳列されている服は、もうすでに決まっている色ですし、ほどよい感じで割引セールされていたりすると、手を出しやすい面もあるような気が。

流行を取り入れるとなると、センスが問われますが、すでに発表されている「流行色」を情報として入手して、意図的に自分のファッションに組み込んでしまえば、違和感のない雰囲気を作り出すことができます。

楽といえば楽ですし、世間と調和できるメリットもありますね。


自分ではセンスを磨いているつもりでも、『なんてその服は。いいから普通にしろ』と親に怒られた経験のある私なんかは、既視感を与えられる色を知っておくことは有益だなと考えています。

世間の流行が突飛なものであっても、流行色を取り入れたものであれば、いろいろと口うるさい世代でも『とりあえずは黙っている』ことが多いのは、経験的に学んでいます。

なんで流行色が先に決められるのか、というのは不思議な気がする一方で、流行色が先に提案されてしまうことで、親世代とファッションで言い争うことがなくなったような実感もあります。

だいたい、私が高校生の頃に『なんだその恰好は』と怒られた髪型、デザイン、服装などなど、時代とともに『それ、いいな』と言われたりするわけです。怒っていた当人の口から褒められたり感心されたりすると、『いやな記憶』として刻まれているこちらとしては、違和感なのですが。まあ結果オーライです。


もちろん、発表された流行色が自分の好みでなければ、意識しなくてもOKですから、楽しむくらいがちょうどいいでしょう。


ちなみに。私の感覚では、『おまえ普通にしろ』と命令口調で説教してくる大人に限って、かなり個性が強いです。ご本人は『普通』と思っているのでしょうか、でも私の目には『あなたこそ個性的なのに、どうして自分自身を認めてあげないの?』という気持ちになってしまうんですよね。

もしかすると、どんなに年齢を重ねて、人生の大先輩となられても、その人なりの「子供のころの体験」や「トラウマ、もしくはトラウマのようななにか」が、大きく影響しているのかもしれませんね。


いずれにしても、「流行色」でも、なんでも、優しい雰囲気の色が選ばれると、かなりホッとします。あんまりとんがっている色が流行色に選ばれてしまうと、『おまえ普通にしろよ、ほら、あちらの方みたいに』と言われたときに閉口してしまいますので。


流行色を、客観的な視点で意識するようになると、人間関係とくに「上の世代と下の世代」との会話にも大きく影響しているのがわかります。

なぜ、あの人は「これを普通と呼ぶのか」という疑問は、たいてい「自分の好みと流行色が乖離している」ときに発生しやすいです。

そして「自分」を強く持っていない人や、自己主張が許されない家庭環境で育った方ほど、「流行色のマジック」に、まんまと乗りやすいような気がしています。

しかも、最終的には「おれ、そんなこと言ったか?」とか「私そんなこと言わない」ということになっていることが多いのも特徴だと思っています。


もっと自由に、もっと好きにしていいのに。と思いつつも、こういうことをしゃべればしゃべるほど、会話がこじれていくだけだったりするので、ヤバそうな雲行きだなと思ったら、


おかまいねぐ

と、言って、その場を立ち去るようにしています。


written by 水瀬次郎





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