2019年5月19日日曜日

東京バベルタワー

「近未来」という表現は、いまでも使われるのでしょうか。

いつか、こんな未来が来る。

いつか、そんな景色が見れる。

そんな夢を見ていたころが、たまらなく懐かしくなるときがあります。


すると、不思議なことに、『これから訪れる未来』に対して、懐かしさを感じてしまうのです。

ただの夢です。夢物語の妄想絵巻。それが懐かしい。

だから、2020年という未来もまた、

これから訪れる時代のはずなのに、

どこか懐かしくなるのです。



まだ見ていない景色。

『こうなるかも』『そうなると面白い』

と予想しながら、

見当外れだったと思い知っても。



「東京バベルタワー」は、空想の世界ですが、

心のどこかで期待していた「当時の私」がいて、

ひどく懐かしく思えてしまうのです。



【参考記事】バベルの塔かガッレリアか



どういうわけか、

「東京バベルタワー」の絵を見ていると、

愚かな人間というよりも、

惑星レベルでは自然と調和しているような気分になります。


もっと美しい都市空間が現れるような気がしていたのに、

まだまだ及ばないですね。

電線が地中に埋められて、宇宙が広く感じられる場所もありますが。




不自然を極めていくと、なぜか究極の宇宙に達してしまいそうな、もはや現代科学なのか古代文明なのか、まあ結局は空想世界なのでしょうが。


written by 水瀬次郎

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